僕は若いころ、リフォームの仕事を中心にしていた.
お客様の家を訪ね困っている点を聞いてみると,
「和室を洋室に変えてほしい」
がとても多く理由を聞いてみると、
・畳にカビが生える。
・干すのが大変
・ダニが気になる
冬の室内湿度は40%前後だけど、梅雨になると90%を超える日が多くなる。すると畳の表面に湿気がたまってカビが発生する原因となり、しばらく使っていない和室に入ってみると白いカビでビックリ! なんてこともあったので洋室への変更するのもよくわかる。
でもこの畳のデメリットを払拭した素材が開発され販売されています。それは、「和紙畳」と呼ばれる商品。従来、畳表にはイグサが使われていたけどこれを和紙に変えたのです。主原料が紙を使っているので簡単に着色でき選べる色も沢山、ピンク色の畳もあります。
洋室が増えた家で、リビングの王様といえばソファー。でも、うっかりしていると上着をかけたり、背もたれにしてしまったり、なにより結構大きいので部屋を狭く見せることもあるし、重いから掃除のとき移動も大変。。
これから家づくりを考えているお客様との打合せで「横になれるスペースも欲しいな」と希望する方には、こんな畳もありますよとすすめています。
畳と相性のいいのは左官壁。しっくいや珪藻土などが思い浮かびますが、今回お施主様の希望されたのは繊維壁。以前はワタカベ(渡壁)と呼ばれていたものですが、劣化するとボロボロ落ちてこれまた掃除が大変で嫌われモノに。しかし、近年の材料は壁面への接着もよいので、年数がたっても安定しています。
畳の上に横になって窓から見える外の景色を楽しむのも住宅計画に取り入れてもいいかもしれないですね。
ここは畳表にイグサを使ったので香りも楽しめます^^