2020/01/24

Fun house (徳島の家)


徳島市にて鉄骨二階建て(築35年)のリノベーション工事を行うことになりました

住宅の構造は、大きく分けると
木造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造
に分かれます。

鉄骨造は柱の位置や開口部に気を付ければ、比較的間取り変更はしやすい構造です。

弱点としては、
①断熱がまるで施されていない
②屋根が平坦な陸屋根のため防水施工が必要
③窓廻りの防水が不十分。


住宅改修の中でも比較的費用が多くかかってしまう、
屋根・外壁・防水・サッシ交換が必要となるケースが多いので注意が必要

今回はその弱点を中心に改修計画を作成しました。





さて施工前の様子です。


こちらは外観正面






古い建物の良さは個性。
いまではなかなか見ないデザインが多いのは、経済背景もあると思う。35年前は日本はバブル経済前期。品質の良さよりもそれまで使われなかった新しい素材を使うことが多い。

ここの庇に使われている洋瓦もこの当時から多く見るようになりました。








こちらは外観側面




そういえば先日OPENHOUSEに来られていたお客様との会話のやり取りで、

お客様「中古住宅って開けてみないとわからないんじゃないです?」
私「外観見ればホボわかりますよ。」

例えばこちらの外壁見ると、
雨水が侵入してると感じる箇所が2か所あります。

もちろん、漏水により建物の影響がないことを願いますが(;^_^A









1階室内




建設当時は店舗として使う予定だったようですが使わくなって物置化していました。
使わなくなった店舗はシャッターをしめて、外から見ると寂しい感じがする。

住んでいるとなかなか気づかない建物の良さを表面化させ喜んでくれると嬉しい。なによりこの仕事の醍醐味はそこにあるといつも思う。









2階室内




この窓から見える店舗の駐車場。
このままでは室内が丸見えになってしまうので、窓の位置と大きさは変更する予定。

窓の位置の設計は明るさと風通しを考える上でとても大切だけど、外から部屋の中が見えない工夫も必要。上手に設計すると乱暴にカーテンをつける必要もないし、部屋を広く見せることもできる。







2階洋室





すっかり空っぽになっていますが、以前はピアノ教室として使っていたようで吸音ボードを張っています。








2階和室





「明るい部屋なのにとにかく寒い」と施主様
断熱材がなく窓もシングルガラスなので、風を防げる程度ですから無理もありません。

近年、住宅のエネルギー使用量を抑えるため断熱性能が求めらるようになりましたが、35年前に比べこんなにも快適性が違いうのかと実感してもらえるようなリノベーション工事にする予定。

さらに、今回は”楽しい家”をスローガンに設計してみます。
”Fun house”

どうぞお楽しみに♪




good for living
t.yokozeki