部屋を明るくしてくれる照明器具。料理をつくったり、食事をしたり、本を読んだりと明るくしたいときに欠かせないけど、昔は照明器具がなくてロウソクで過ごしていたとは、ちょっと信じられないですよね。
でもロウソクの記憶は残ることが多く、その代表はなんといっても誕生日のケーキ。主役の顔がロウソクのあかりでぼんやり揺れて見え、火を吹き消すとパッと暗くなってみんなで祝福するのは映像でもよく見る演出です。
部屋の照明は真ん中にひとつ、天井についてる丸い照明器具を想像するのは賃貸アパートの記憶があるのと、子供のころに住んでいた家も部屋の真ん中についていたからだと思う。
”照明”を調べてみると、
①光で照らして、明るくすること。「夜間―」
とあるから照明器具と呼ぶのももっともだと思うのですが、僕が小さなころは電灯と呼んでいました。
ついでに”電灯”を調べると
電力を利用した灯火。特に白熱電球によるものを指す。電気灯。
なるほど、蛍光灯からLEDに変わった現代では照明と呼ぶのがもっともみたいです。
電気工事費を抑えるためにも簡単な配線をすすめますが、リビングやダイニング、それに玄関廻りなど家のデザインを作り込みたいところは、明かりの配置とその種類にも工夫するようにしています。
「いえにわさんの照明の使い方好き」
「器具は横関さんが選んでいるのですか?」
見学会で尋ねられるとほめてくれているようで嬉しくなる。
僕は壁につけるものや、天井から吊り下げられる形が部屋に違った表情を与えてくれると思っているからよく提案する。難しいのはその高さと配置。低すぎると頭をぶつけてしまうしまぶしい。高すぎるとなぜか貧相に見えるから不思議です。
白熱電球の頼りないあかりも部屋の表情に一役買うので、LEDでも白熱電球のような明かりを演出する電球があるのでそれを使うようにしている。
完成間近の新築工事。いよいよ照明器具の取り付けが完了してスイッチをいれてみるとパぁっと明るくなって、ワぁって声が出る。”パぁ”とか”ワぁ”とでしか表現できない語力に肩を落とすけど、ロウソクの明かりみたいに気持ちの高ぶりが伝わればいいな。
部屋を彩るランプはロウソクと同じ電球色。